抗酸化作用のある食べ物の王様はりんご? ファイトケミカルの成分や健康サポート力も解説【医師監修】





「年齢を重ねても健康でいたい」「エイジングケアを取り入れてキレイでいたい」そう思う方も多いのではないでしょうか。

健康や美容への影響は食事や生活習慣、日々のストレスなどの原因があり、その一つとして身体の「酸化」があげられます。年齢と共に進む酸化を防ぐことは、健康維持や美容対策において重要と言われています。

抗酸化作用のある食品として有名なのはりんごです。今回は、抗酸化についてやおすすめの食品、飲み物をご紹介します。この記事を読んでいつまでも若々しい身体や若々しさを維持するために、身体の酸化を防ぐ方法を実践してみてはいかがでしょうか。



抗酸化とは?




抗酸化とは、体内で過剰発生する活性酸素が細胞を傷つけることによって起こる様々な悪影響から身体を守ることです。私たちは、日々空気中の酸素を取り入れて生活していますが、酸素を使って細胞がエネルギーを作り出す時に、同時に活性酸素が作られます。

活性酸素は免疫機能など健康維持に重要な働きをする一方、過剰になると細胞にダメージを与えてしまいます。抗酸化物質は、活性酸素から体を守る機能があります。不健康な食事やストレスなどの生活習慣が原因となって、抗酸化物質が消費されてしまうと、活性酸素が過剰になります。このように活性酸素が過剰になった状態を酸化ストレスと言います。酸化ストレスは、高血圧、糖尿病、がんなどの生活習慣病につながる危険があります。

この酸化ストレスは、抗酸化作用のある食べ物を取り入れることによって防ぐことができます。抗酸化作用のある有用成分として注目されているのが、野菜や果物、穀類や豆類などの食物の色や香り、苦みなどの成分であるファイトケミカル。

抗酸化作用のある食品にはエイジングケアや生活習慣病を予防する力があると言われており、健康維持や美容のために積極的に取り入れることがおすすめです。


酸化が進むとどうなるの?
 



身体の酸化は、老化や生活習慣病など様々な健康への影響の原因となります。りんごを切って置いておくと空気に触れて変色したり、金属が錆びたりするのと同じように、人間も年齢と共に身体が錆びると言われています。過剰な活性酸素が産生することによる酸化が原因です。

健康的な身体作りをし、いつまでも若々しくいるためには酸化を防ぐことが重要です。年齢と共に進むため、対策は若いうちから始めることがおすすめ。酸化を防ぐためには、原因となる過剰な活性酸素を除去する抗酸化作用のある食品を取り入れましょう。



抗酸化へのサポート力を期待できる食べ物・飲み物



 
抗酸化作用のある食べ物や飲み物を取り入れることは、健康維持やエイジングケアに重要です。手軽に取り入れることができる抗酸化作用のある食べ物や飲み物をご紹介します。


りんご

りんごには、りんごポリフェノールという強い抗酸化作用のある成分が含まれています。低カロリーな上にビタミンCやミネラルなども含まれており、栄養価の高いフルーツです。アキュアでも時期によりさまざまな種類のりんごジュースの取り扱いがあります。


緑黄色野菜

緑黄色野菜には、抗酸化作用のある成分のファイトケミカルが含まれています。ファイトケミカルは体内で作ることができないため、食べ物から取り入れる必要があります。

主なファイトケミカルの種類としては、βカロテン(にんじんやかぼちゃ)、ルテイン(ケールなどの葉物野菜)、リコピン(トマト)、アリシン(ねぎやにらなど)、スルフォラファン(ブロッコリーなど)があります


コーヒー、赤ワイン、ルイボスティー

コーヒーには高い抗酸化力のあるクロロゲン酸が、赤ワインにはポリフェノールが含まれています。ルイボスティーに使われているルイボスにも抗酸化作用があり、健康や美容のサポートとして昔から使われてきました。
アキュアでもルイボスティーやオリジナルドリップコーヒーの取り扱いがあります。


カカオ・ナッツ

カカオやナッツには、抗酸化作用のあるフラボノイド類のプロシアニジンが含まれています。プロシアニジンには、抗酸化作用だけではなく、血流の促進や免疫力の維持など様々な健康サポート力があります。



なぜりんごが抗酸化に良いのか


 

抗酸化作用のある食べ物の中でも、特におすすめなのは手軽に取り入れることができるりんごです。実は、りんごは抗酸化力があるだけではなく、栄養豊富な食べ物です。

なぜりんごがおすすめなのか?管理栄養士が解説します。



強い抗酸化作用のあるりんごポリフェノールが含まれている

りんごには、強い抗酸化作用のあるりんごポリフェノールが含まれています。特にりんごの皮に多く含まれており、カテキン類、フェノールカルボン酸類、フロレチン配糖体類など様々な成分で構成されており、プロテアニジンが主な成分です。プロテアニジンは健康食品や化粧品にも使われており、緑茶や赤ワインに含まれる抗酸化物資よりも高い抗酸化力があります。

ヨーロッパでは「りんご1個で医者いらず」とも言われています。りんごを一個食べる習慣があると健康維持ができ、医者に行く必要がないので医者が困ってしまうという格言です。ポリフェノールは皮に多く含まれているため、皮ごと食べましょう。


食物繊維やビタミンC、カリウムなどの健康維持に必要な成分が含まれている

便秘改善に導く食物繊維や美容や免疫力の維持に必要なビタミンC、むくみをすっきりさせるカリウムなどの成分も豊富に含まれています。

食物繊維は水溶性ペクチンが多く含まれており、糖質や脂質の吸収を抑える働きがあるためダイエットのサポートとしてもおすすめです。


りんごが変色する理由

りんごが変色する理由は、りんごに含まれるポリフェノールとポリフェノール酸化酵素という二つの成分が、空気中の酸素に触れて酸化するからです。りんごを切ると細胞が壊れてポリフェノールと空気が触れるため、反応が起きて茶色くなります。


りんごに含まれるポリフェノールもファイトケミカルの一種


 
ファイトケミカルは主に植物に含まれており、野菜や果物、豆類や芋類などの色素や香りなどから発見された成分です。ファイトケミカルには抗酸化作用があり、分類するとポリフェノール、含硫化合物、カロテノイド、テルペン類、多糖類の5つに分けられます。

りんごに含まれるポリフェノールもファイトケミカルの一種。体内では作ることができないため、健康維持や美容のために積極的に取り入れたい成分です。



りんごを取り入れて、健康維持といつまでも若々しい身体づくりを


 
身体が酸化すると、老化や生活習慣病など様々な健康への影響が起こります。酸化を防ぐためには酸化を防ぐ「抗酸化作用」のある食べ物や飲み物を取り入れることがおすすめです。手軽にりんごジュースで抗酸化対策をしてみてはいかがでしょうか。



執筆者・監修者プロフィール

執筆者:中道麻智子
健康食品専門セールスライター。
妊娠出産を機にライターとしての活動を開始。
ライターとして活動をする中、世の中に間違った健康情報が出回っていることを改めて感じ、
正しい健康情報を伝えつつ良い商品サービスを広めたいと健康食品に関わる薬機法とセールスライティングを学び始める。
薬機法を無視した誇大な表現で商品をアピールするのではなく、ルール内で商品の魅力を100%伝えきり、必要な人に必要な商品を届けたいという想いで日々広告のライティングを行っている。
夢はまだ消費者に届いていない想いのこもった商品サービスの売上に貢献し、多くの方に届けて笑顔をつくること。


監修者:石黒成治
消化器外科医、ヘルスコーチ。1973年、名古屋市生まれ。
1997年、名古屋大学医学部卒。名古屋大学医学部附属病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院で大腸癌専門外科医として勤務。
2018年から予防医療を行うヘルスコーチとしての活動を開始。
腸内環境の改善法、薬に頼らない健康法の普及を目的に、YouTube(登録者数24万人)などで知識、情報を分かりやすく発信。
著書に「医師がすすめる少食ライフ」「筋肉ががんを防ぐー専門医式1日2分の貯筋習慣」など。