夏も本番に差し掛かり、かき氷が美味しい季節になってきましたね。
昔ながらの甘いシロップがかかったかき氷や
最近ではかき氷専門店も増え、フルーツやアイスがたくさん乗ったおしゃれなものなど、見た目も味も様々なタイプのものが食べられるようになりました。
自宅でも専門店のようなふわふわのかき氷が作れたら嬉しいですよね。
ポイントさえ抑えれば手軽に本格的なかき氷が作れちゃいますよ。
かき氷の歴史
そもそもかき氷はいつ頃から食べられるようになったのでしょうか。
日本でかき氷が食べられるようになったのは、今から1000年以上も前。平安時代の頃だったと言われています。
冬の間にできた氷を氷室と呼ばれる洞窟で貯蔵し、それを夏の暑い時期に人の手で運ぶため、届く頃には溶けて小さな氷になってしまいます。そんな貴重な氷を削って食べることができるのは、ごく一部の上流階級の人のみだったのです。
その後、明治2年に横浜の馬車道で開かれた氷水店が日本で初めてできたかき氷屋さんだと言われています。
それから徐々にかき氷屋さんが増えはじめ、駄菓子屋さんやお祭りの縁日などで提供されるようになり、夏のおやつといえばかき氷!というのが定着していきます。
そして家庭用かき氷機が発売され、さらにかき氷が身近な存在になりました。
ふわふわのかき氷の作り方は?
昔ながらのジャリジャリ食感のかき氷も美味しいですが、お店で食べるようなふわふわ食感のかき氷が自宅で作ることができたら嬉しいですよね。
ふわふわで美味しいかき氷を作るポイントをご紹介します。
水に砂糖を加える
水に糖分が入ると普通の水を凍らせる時よりもゆっくりとしたスピードで凍っていくので、その過程で不純物が放出されて溶けにくい氷になります。
その氷を削ることによって、空気が入ったふわっとした食感をキープすることができるのです。
あらかじめ糖分が含まれているジュースを凍らせて作る場合にも同じ現象が起こるので、ジュースをそのまま凍らせるだけで溶けにくい氷を作ることができます。
かき氷機専用の容器で凍らせる
氷を削る時に、鉛筆削りや鉋(かんな)のように帯状に削るとふわっとした食感に仕上がります。
小さな氷がたくさんできる製氷機で作った氷を使うのではなく、かき氷機にジャストサイズの大きな1つの氷を作って使うことによって、綺麗な帯状に削ることができます。
削る前に少し溶かす
表面の水分がしたたるくらいに溶かしてから削ることによって、氷に刃が滑らかに入り、スムーズに削ることができます。
冷凍庫から取り出した後、少しの間常温に置いて溶かしたものを使いましょう。
器を冷やしておく
せっかくふわふわに削れても、器が常温だと削ったそばから溶けてしまいます。
冷凍庫か冷蔵庫に入れてできるだけ冷やし、削る直前に取り出すようにしましょう。
器をまわしながら削る
帯状に削れた氷がとぐろを巻くように、器をゆっくりまわしながら削っていきます。
見栄え良く山高に盛るために、後半は器を動かさずに高さを出します。
以上のポイントを押さえれば、ご家庭でもふわふわ食感の美味しいかき氷を作ることができます。
どんなかき氷機がいいの?
ふわふわのかき氷を作る際にはどんなかき氷が適しているのでしょうか。
価格も機能も様々で、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
家庭用のものであれば、1,500円〜20,000円ほどで購入できます。
機能にも差があり、手動タイプ、電動タイプ、刃の角度が調節できるものや、ヒーター付きで氷の温度調整ができる高性能なものもあります。
かき氷機を購入する際には
・専用の製氷カップが付いているもの
・分解して洗えてお手入れが簡単なもの
・安定感があり削りやすいもの
・氷以外の飲料にも対応しているもの
上記を踏まえて選ぶことをオススメします。
味の決め手はシロップ!ジュースでも代用OK
かき氷といえばいちごやブルーハワイなどのカラフルなシロップをかけて食べるのが一般的ですよね。
シロップを用意しなくても、あらかじめ味が付いているジュースを凍らせて作れば、手軽に美味しいかき氷が作れます。
特にオススメな飲み物が果汁100%のジュース。
しっかりとフルーツの味が感じられる、少し大人のかき氷に出来上がります。
ジュースで簡単!おすすめの美味しいかき氷
100%ストレートマンゴージュース
トロピカルフルーツといえばマンゴー。
マンゴージュースをそのまま凍らせて使うだけで、ふわっと柔らかいかき氷が出来上がります。ねっとりと甘いマンゴー果汁が、口の中で柔らかく溶けていく感じが絶妙に美味しいんです。冷凍マンゴーなどをトッピングして豪華に作るのもオススメです。
ミルク系飲料
ソフトクリームのかき氷版!
ミルク感の強いジュースを使えば、甘くなりすぎずに上品な味わいになり、ソフトクリームよりもさっぱりと食べられます。
チョコレートソースやナッツなどをトッピングすると、家庭で作ったとは思えないほど特別な味に。
100%ストレートりんごジュース
りんごジュースは、程よい酸味があり暑い夏に食べるかき氷にぴったり。しっかりとした果汁感と甘酸っぱい味わいは、口の中をさっぱりさせてくれるので食後のデザートにもオススメです。
100%ストレートトマトジュース
変わり種でオススメなのがトマトジュース。
どろっと重たいタイプのものではなく軽めのさらっとしたタイプのものを選ぶと、削った氷が軽くなりふわふわのかき氷に仕上がります。
砂糖、塩分無添加のもので作ると、トマト本来の甘みと爽やかな酸味が味わえます。
『かき氷×トマトジュース』。意外な組み合わせですが、清涼感があって夏にぴったりです。
ゼリーでかき氷
ぷるぷるのゼリーが入ったゼリー飲料をかき氷にすれば、シャリシャリの中にぷるんとした食感が加った新感覚のかき氷に。
ラムネ味などの夏らしいフレーバーのゼリー飲料を使えば、さっぱりとした味わいでより涼しさを感じることができます。
そば茶で冷やし茶漬けもオススメ!
冷やご飯の上にそば茶で作った氷を削り、お茶漬けの素をかけていただきます。
柚子胡椒や山椒などをトッピングすると、さらにさっぱりしてオススメです。
暑くて食欲がない時にもさらっと食べられますよ。
いかがでしたか?
専門店で食べるようなふわふわで美味しいかき氷も、ポイントを抑えれば自宅で手軽に作ることができます。
果汁100%ジュースで甘酸っぱく大人のかき氷を作ったり、変わり種のドリンクで試してみたり。それだけで楽しい夏のイベントになりそうですよね。
今年の夏はお家でふわふわのかき氷を作って、暑い季節を楽しく過ごしてみませんか。