初心者におすすめ!ベランダ家庭菜園のコツ&レシピ付き





家庭菜園における野菜の育て方のコツ

梅雨が明けると、いよいよ夏本番!おうち時間の中で家庭菜園を始めてみたい!という方も増えているのではないでしょうか?そこで今回は家庭菜園デビューしたい方に向けて、栽培のコツや楽しみ方を、みなさんにお伝えします♪



ベランダ家庭菜園での水やり




ベランダで野菜を育てる家庭菜園では、雨の降る畑の土で栽培するのとは異なり、プランターの土に水を与えます。一見なんてことのない水を与えるというだけの「水やり」の技術を習得するには”3年”、またはそれ以上の”10年”はかかるといわれるほど。植物にとって最適な水分の加減を知るのは、なかなか至難の業です。特に真夏の水やりは、注意すべきお手入れのひとつです。でも、これから紹介する水やりのコツを抑えておけば大丈夫ですよ。



プランター栽培の基本の水やり

通常、水やりは朝たっぷり与えて、夕方に土が乾くくらいがベスト。というのも、夜に水を与え過ぎると、ひょろひょろと伸びる「徒長(とちょう)」の原因になってしまうからです。しかし、夏は晴天が続き、温度が上昇するので、特にプランターの土は乾きやすく、植物にとって水分が不足した状態になります。

プランター栽培では、真夏の水やりは温度の下がる朝にたっぷりと行い、夕方土が乾いていたら、朝までしおれない程度に補充してあげましょう。



育てる野菜に合わせた水やり

季節や温度によって水やりの回数や量を調節するだけでなく、野菜の特徴によっても加減が必要です。




例えば、ナスの原産地はインドの中でも降水量が多い肥沃な土地なので、ほかの野菜と比べて水分と肥料を多く必要とします。


 

一方、水を控えめにすることで糖度が増すといわれているトマトやミニトマトは、多湿を嫌う性質があるので、ナスのように水を与え続けていたのでは、生育が悪くなってしまうので注意が必要です。



プランターの水やりのコツ

水を与えるときは、水とともに土中の空気も入れ替えるように、プランターの底から水が流れてくるくらいたっぷり与えましょう。



ベランダで栽培しやすい野菜の種類

マンションのベランダで育てるプランター栽培では、ハーブや葉物野菜、ラディッシュなど小ぶりな野菜しか育てられないと思っている方はいませんか?
じつは、ミニトマトやナス、キュウリ、ピーマン、根菜類ではニンジンやジャガイモ、アブラナ科野菜のブロッコリーやケールなど、ほとんどの野菜をベランダで栽培することができます。
しかし、ここで注意しなければならないのは、ベランダでの日当たりです。



日当たりの良いベランダで育てる野菜

 


【野菜の種類】
ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ゴーヤ、ニンジンなど
太陽の光が大好きな野菜を選びましょう。光合成が活発になり、野菜の甘みも増してくれます。



ほど良い日当たりのベランダで育てる野菜

 


【野菜の種類】
バジルやミント、ベビーリーフやコマツナなど、ハーブや葉物野菜
太陽の光は好きだけど、強過ぎる日差しがやや苦手な葉物野菜を育てましょう。



半日陰のベランダで育てる野菜

 


【野菜の種類】
シソ、ミツバ、ミョウガ、ショウガなど
日光が全く当たらない場所でもなく、日差しがありつつも、午後は日陰になりがちな半日陰で、潤いのある場所を好む薬味野菜がおすすめです。
日差しが強過ぎる場合でも木漏れ日の下、または寒冷紗や不織布などで光を遮ることで同じような環境を作ることができます。



ベランダ菜園で育てられるおすすめのハーブ

【ミント】

 


日当たりが良い環境だけでなく、半日陰の場所でも十分育てられます。旺盛に育つので地植えはNG。プランター栽培をおすすめします。やや湿り気のある土を好むため、乾燥しがちな夏の水やりは忘れずに行いましょう。



ベランダ菜園で育てられるおすすめの果樹

【ブラックベリー】



 
初夏に黒い実をつけるつる性のブラックベリーは、プランターでも育てられるのでベランダのグリーンカーテンとしてもおすすめです。ほかの果樹と比べて比較的病害虫も少ないので、家庭菜園初心者にも育てやすい果樹です。



家庭菜園コツ1「知っ得!ペットボトルをプランターとして活用」

 


飲み終わったペットボトルは、回収後廃材利用されていますが、家庭菜園でもリサイクルして新たな園芸用品に生まれ変わることができます。

 


ペットボトルの上部をカットし、底の部分には数箇所穴を開けます。100均でも販売されているハンダゴテを使うと便利です。
(※ハンダゴテは100均で販売されていますが、価格は100円ではありません。)



 
ペットボトルのフタを使ってまき穴をあけ、1箇所にタネを数個まき、土を被せます(点まき)。

このペットボトルプランターは、ハーブやベビーリーフ、ラディッシュなどのやや小ぶりのものや、土の中に根を真っ直ぐ伸ばすダイコンやニンジンを育てることができます。かわいいミニ野菜(土の量が少ないので)が育つのでチャレンジしてみてはいかがですか。

このほかにもペットボトルを利用した家庭菜園には、種から始める「水耕栽培」のキットなども販売されています。



家庭菜園コツ2「コーヒーかすを肥料に活用する方法」

 


自宅でコーヒーをいれるのが大好きな方は、毎日のようにドリップ済みのコーヒーかすが出ますね。



 
このコーヒーかすをただ捨てるのはもったいないので、ドリップパックのコーヒーを愛用している方は、家庭菜園で育てている野菜やハーブの根を覆う”マルチ”がわりに使用してみませんか。このコーヒーのかすは、土壌害虫の”ネコブセンチュウ類”に効果があるともいわれていて、コーヒーかすを利用した肥料(特殊肥料)なども販売されています。



今すぐにでも土の中に混ぜ込みたいところですが、ここで注意しなければならないことは、「完熟していないコーヒーかすには生育阻害物質が含まれている」ということです。やみくもにコーヒーかすを土に混ぜ入れて、植物の生育を悪くしてしまわないように気をつけましょう。
コーヒーかすを土にすき込むタイミングは、野菜を育て終わったときです。長い間マルチに利用しこなれたコーヒーかすを、作物の抜き取りのタイミングで、土に一緒に混ぜ込みましょう。



採りたて家庭菜園の楽しみ方

家庭菜園は種から育てて成長する過程を観察するのもとても楽しく愛しいものですが、なんと言っても一番の楽しみは「収穫」してその恵みを頂くことです。そこで、手軽にできる家庭菜園の収穫野菜を使ったアレンジレシピをご紹介します。収穫の楽しみ方のバリエーションのひとつとして、ぜひおためしください。



摘みたてハーブで作るデトックスウォーター

 


作り方
ミネラルウォーターに、家庭菜園で手軽に育てられるハーブ類(ペパーミント、タイム、レモングラス、ローズマリー、セージ等)をブレンドして、レモンやライムを加えるだけ!家庭菜園であれば簡単にデトックスウォーターを楽しむことができます。

おうちでもお洒落なカフェ気分を味わえる、おすすめの楽しみ方です♪家庭菜園での水分補給にもぴったりです。



摘みたてミント×「水ゼリー」

 


作り方

 


よく振った「水ゼリー」をコップに注ぎ、収穫したミントの葉を添えると、見た目にも涼しい、夏にぴったりな爽やかな夏のおもてなしドリンクに。夏の暑さでほてった体もクールダウンしてくれます。



家庭菜園で育てたブラックベリー×オーガニックカシスパウダー

 


作り方

 


ヨーグルトにオーガニックカシスパウダーを適量混ぜ合わせます。収穫後冷凍庫で保存しておいたブラックベリーと、ミントを飾って完成です。



家庭菜園を楽しむコツ

家庭菜園に正解はありません。それぞれのライフスタイルに合った、無理のない範囲で、いつでもどこでも誰もが楽しむことができます。自分で育てて、収穫した野菜やハーブ、果実は、心も体も元気にしてくれます。
ベランダが狭いおうちでも気軽に家庭菜園にチャレンジしてみてくださいね。

なお、夏の季節は家庭菜園に夢中になり過ぎて、熱射病になってしまう方も少なくありません。こまめな水分補給を忘れずに楽しみましょう♪


さて、いかがでしたでしょうか。
家庭菜園の収穫の楽しみ方のひとつとして、アキュア公式オンラインストアの商品を使ってアレンジを楽しんでみるのはいかがですか?


執筆者紹介
古幡 真恵(植物ライター/エディター)